2009年01月08日

当たり前のこと

日本から「Youku」へのアクセスが禁止になった。海外の知り合いに確認をするとそちらからはアクセスできる。もともとYouku自身が「日本からのアクセスが多くて困る」と述べていたために納得できる流れだ。無料でみていたわけだからこちらが怒るのも変な話だ。

これは選択である。日本に長くいると「お客様は神様だ」といわれ続けて、間違いではないがなにか「運営側は文句をいってはいけない」という強迫観念を抱きそうだが、そうではない。客に対して失礼な振る舞いをしたら客は離れる。離れてかまわないという覚悟があり、それ以上のよさを客に与えられる自信があるならばぜんぜんかまわないのだ。

これもそうだ。Youkuにしてみれば「日本からのアクセスは負荷が重たくなるだけで、彼らが来なくても関係がない」と判断したのだ。これは事実だろう。日本からのアクセスの多くが日本人で中国語の広告を見るとは思えないし、ユーザー数を稼いでいるとはいえ、中国にしてみれば「見込み客にもならない連中のユーザー数などどうでもいい」だ。せいぜい、人気が出るまでの話題作りになればいいくらいの認識だろう。

これがまだ英語圏なら話は違った。国際語は英語だから。中国は英語圏か資本力のある連中、つまりビジネスになると思った相手に対しては丁寧に振る舞う。今の日本はどうだろう。特にYoukuにアクセスするような人がこれからの上客になるとは思えない。これは正しいだろう。私がCEOでもそう判断する。自分たちの責任に行動を持っていれば、周りからみて失礼な振る舞いをしてもいいのだ。その代わりしっぺ返しをくらっても文句はいえない。

そして事実、日本からのYoukuユーザーはしっぺ返しができないので、彼らにしてみれば何の問題もない。(ちなみにこの場合のしっぺ返しとは「アクセス数が思った以上に減った。彼らをアクセス禁止にしたのは間違いだった」と向こうが思うことで、決して昔でいうF5などの負荷をかけることではない。それはもうしっぺ返しではなく、ただのいやがらせでしかない)

ぶっちゃければ、今の日本の大多数は「客でも客と思われていない」のだ。Youkuの例は無料で、さらに日本から中国へのアクセスだが、国内にも似たような例はたくさんある。「してもしなくても同じならしなくていいじゃないか。外面だけよくしておけば」なのだ。それが現代日本の仕組みだ。虐げられても文句を言わない。文句を言っているようで実はふりしかしない。そのあたりは海外の人から見ると異様な光景に見えるだろう。

まあ、だからと些細なことにまで本当に文句を言って暴動に発展するよりは、私としては日本は住みやすくていいのだが。飲み屋で酔って叫んで気が晴れるのであればそれにこしたことはないのだ。

世界でいちばん忍耐強い国が日本だと思う。虐待をされても拳を振り上げずに「それでも話せばわかる」と思い続けているのだから。いや「話してもわかってもらえない」となったらすぐにあきらめるのだろうか。何にしても相手にしてみれば殴り合うことなくいうことを聞いてくれるいい人たちってことになるだろう。牙を抜かれたライオン、オオカミ……猫でもいいのだが、そんな感じだ。

痛みを知らずに「なあなあ」でいけばそうなるのは目に見えているだろうに。
posted by 13.1x2.4cm at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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